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自動車品質規格への対応(QMSに準拠したPLMシステム)

What is QMS?

QMSとは?

QMSとは品質マネジメントシステムのことで、自動車部品メーカーであれば、対応すべき品質マネジメント規格に準拠して構築した自社の品質マネジメント体系のことである。一般的に、品質保証部門がこれを制定し、市場環境に合わせて改善を継続する。

QMSからPLMシステムへの展開

では、QMSに準拠したPLMシステムへの実装はどのように進めればよいのだろうか。下図はその手順を示す。最上位にあるのは、業界の品質マネジメントシステム規格である。例として、IATF16949やVDA規格があげられるが、これ以外には、自動車の機能安全規格であるISO26262、化学物質管理規定であるREACH、輸出管理の法規なども考慮すべきものだ。 これらに準拠し、企業別(自社)のQMSを構築する。これは冒頭で説明したものだ。さらに、これをベースとして、部門別の業務マニュアルを作成する。作成者は各部門である。ここで定義した業務マニュアルを正確かつ確実に、そして効率的に実施するために、PLMシステムに対して必要な機能を追加する。前述した設計・製造変更管理プロセスなどはその実装例である。これ以外には、化学物質管理のコラムで解説した化学物質の成分含有量を判定して、品目を承認するプロセスもこの代表例である。

PLMシステムを業務の効率化だけでなく、規格対応などコンプライアンスやリスクマネジメント強化に適用する事例が急増している。本コラムが、貴社のPLM企画に貢献できると幸いである。

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